盲導犬アンソニーがゆく!

アンソニー(♂)  盲導犬アンソニーは、財団法人日本盲導犬協会より無償貸与されています。     

 

2008年01月14日

追憶E

追 憶 E追憶E

しかし一方で…どうしても自分の感情を律しきれないときもありました。毎夜みてしまう怖い夢や、突然わけもなく募ってくる恐怖心や孤独感…。そこから逃れたいと必死にあがいても、いつもぐるぐる流され、もつれ漂うだけ…ふいに深みへと誘い込まれ、ひらひら落ちてゆくあの絶望にも似た喪失感…。いつだって何かに追いたてられ、そんな得体の知れないイヤな感じのものに飲みこまれ、思わず耐えかねて自分を見失ってしまったのかもしれません。いつだったか、鬱がれた想いのやり場がなくて、身も心もちぎれそうになり、やがて一歩も動けなくなってしまったことがありました。その場にうずくまったまま、どのくらいぼんやりしていたのでしょうか…。ふと手に熱いものを感じ、その方へと視線を落とすと、甲のあちこちが擦り切れて血が滲んでいました。どうやらアスファルトの路に、自ら手の甲を無意識にこすりつけていたようでした。なぜかその時のピリッとした熱い痛みは妙に心地よくて、それはきっと、この今を生きているのだ…という標(しるし)めいた実感に、すがりつきたかったのかもしれません。またある朝目覚めてみると、いつの間にか両腕に、青いアザができていたことがありました。これはどうやらあの目のない恐ろしい夢におびえ、これも無意識に自分の腕を掴んでいたようでした。 私は悲愴な感情の重さにうなだれながらも、なんとか精いっぱい腕を伸ばし、その先にあるものと上手に手をつなげたらと…その何かを探してもがき続けました。そんな混沌とした苦しみさえ家族にも誰にも云えないまま、人知れず心の底では何度も打ちのめされながら、ただ滞るだけの日々を繰り返していたのです。 ◆◇ ヨーコ  & アンソニー u=^ェ^=u ◇◆  
posted by アンコ at 02:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーコさんの感動体験記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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