盲導犬アンソニーがゆく!

アンソニー(♂)  盲導犬アンソニーは、財団法人日本盲導犬協会より無償貸与されています。     

 

2007年09月26日

地球への感謝

n.jpg  「地球への感謝」
   ある祝日の昼下がり〜。友人に誘われ都会の片隅の小さな小さなコンサートに出かけた。そこで「あなたは地球にありがとうと感謝したことがありますか」そんな言葉を突然つきつけられた。私の目の前に蒼い蒼い地球の姿が鮮やかに浮かびあがった。歌姫はこんこんと溢れだしてくる泉のように、それはそれは身体の隅々まで冴え渡るような美しい声色で、この私たちの地球のことを優しく語り、それでいて力強く奏で始めた〜。確かにこの地球は少しずつ痛み始めている…もはや猛烈なスピードできしみだしている。平凡きわまりない日々を送るこの私でさえ、やがてくるだろうその結末に、心穏やかではいられない。少しずつだがそれは確実に加速度を増し近づいてきている。ほんの数年前、インド洋に浮かぶ一周10分たらずの小さな珊瑚礁の島で、あきれるほど過ごした。そこは楽園と呼ばれるにふさわしく、そのきらめく海は光によって絶妙なグラデーションを放ち、むせるほどの豊かな珊瑚と美しい魚影たちの群れであふれかえっていた。今はその島は波に洗われあとかたもなく消え去った。温暖化の影響で南極の氷が雪崩れ、珊瑚礁の島は次々と沈んでいく。大陸では日照りが続き、森は枯れ果て緑は損なわれ、河や湖は干上がった。生態系は破滅と進化を繰り返し、終の棲家を求めては奪われ、また探しあぐねている。 生まれてから今まで、この星にいながらして 地球を外から眺めたことがない自分に、今さらながら気づかされ愕然とした。思春期のころよく屋根に昇り、遠くのともしびや列車の灯り、夜空を彩る星座を眺めながら、いろんなことを考え想いにふけった。屋根に寝ころべば満天の星がいやでも目にいっぱい降りそそいできた。いったいいく筋もの消え逝く流れ星を追い、数えたのだろう。気の遠くなるような広大な宇宙の果てにある生命の営みやその恩恵を、五感で感じしっかり受け止めてきたはずなのに、自分の棲むこの地球について、眺めてみたことは一度もなかった。いつのまにか祈りにも似たような気持ちで、胸の前で手を堅く握りしめ、歌姫の放つ言葉に聴き入った、一言も聴きもらすまいとして〜。「ありがとう地球」そんな当たり前の言葉に初めて出逢えた胸の高鳴りは、なかなかおさまらない。同時にいつか見たあの消え逝く流れ星と地球の姿が重なり、宇宙の不思議を想った。 ふと表に出てみれば、折からの中秋の名月〜あの月からこの地球はどのように映るのだろう〜。見上げる私の傍らに一日花の芙蓉の花が佇んでいる。    そう、いま、ここから、ゆっくり静かに、小さな地球の宵が始まってゆく〜。 

20070926u.jpg


posted by アンコ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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