盲導犬アンソニーがゆく!

アンソニー(♂)  盲導犬アンソニーは、財団法人日本盲導犬協会より無償貸与されています。     

 

2010年05月24日

毎日新聞に掲載されました!

毎日新聞コラム「しっぽのきもち」に

掲載されました!

ライターの渡辺眞子さんが、アンソニーとの出会い、
日々の暮らしを取材し、記事にしてくださいました。
素敵になコラムを是非ご堪能ください。


   櫻井「毎日新聞」TS3B0311.jpg

  ヨーコ&アンソニー


ぎゅっと瞼を閉じてみる。
数秒のことなのに、周囲の人々が行き交う気配に
不安が湧き立つ。
再び目を開くと、都心に雪が降った翌日の灰色の空を、
鳥の編隊が横切っていた。


ありふれた景色が、今の私には愛おしい。
光のない世界。
それがどのようなものか想像したことはあるだろうか。


その中で生きることを受け入れるだけで
相当の葛藤だろうし、日常生活を送れるようになるための試練は並大抵ではないはず。
さらに社会復帰し、単独で旅に出るまで
となれば尚更だ。
櫻井洋子さんが失明の宣告を受けてからの
道のりは決して平坦ではなかった。
しかし彼女の清廉とした横顔は、
それらを微塵も感じさせない。
盲導犬ユーザー(使用者)になろうと決めるまでは
「犬に連れられて歩くなんて」と思っていた。
でも訓練を開始して知ったのは、あくまで指示を出すのは
ユーザーであり、盲導犬は障害物など」危険を避けて安全な歩行を誘導するということだ。
だから彼女の頭には、その日の目的地の
地図とルートがしっかり入っている。


盲導犬を迎えて、櫻井さんは本来の
歩きを取り戻した。
季節の移ろいを感じる外出が楽しみになり、
社会に出る勇気も得た。

ユーザーと盲導犬は一心同体であり、
いかなる公共施設も交通機関も利用を拒否できないことは身体障害者補助犬法にある通りだが、未だに浸透しておらず断られることがある。
そんなとき彼女は、自分が拒否されたような
寂しさを味わう。
また、路上で往生して「すみません」と
声に出しても、携帯電話で話し中だったりイヤホンで音楽を聴いていたりする人には届かない。
盲導犬を見かけたら、犬でなくユーザーを見てほしい。
困っている様子なら、話しかけてほしい。
盲導犬に声をかける、さわる、食べ物を与える、
それから目を見つめることは仕事中の犬の注意力を削いでユーザーに危険が及ぶ可能性があると覚えておこう。

舞い散る花びらが頬にかかれば、
見ることが叶わない彼女も桜を感じられる。
そう考えて桜の樹の下へ連れてきてくれた
お父様が亡くなった年に、大切な役割を引き継ぐように盲導犬アンソニーがやって来た。
奇しくも今日は、お父様の7回目の命日にあたる。

渡辺眞子
 <毎日新聞 朝刊 「しっぽの気持ち」 223日(火)掲載>
posted by アンコ at 11:52| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お父様が亡くなられて七年なのですね。その間、貴女は新しいパートナー、アンソニーといろいろの事にチャレンジしてきましたね。貴女のそばにアンソニーがいてくれたから。そしてアンソニーのユーザーがようこさんだったから。
介助犬法もまだまだ浸透していません。とても残念です。支援者である私達が運動していかねばなりませんね。
Posted by at 2010年05月25日 17:13
転載していただいて嬉しいです。
どうもありがとうございました。
今度は、もっと長いの書かせてくださいね。
Posted by 渡辺眞子 at 2010年05月26日 18:29
業界最大の性交率ナンバーワンサイトでいつでもどこでもし放題!!
Posted by ス ター ビーチ at 2011年12月19日 16:04
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。